新型コロナウイルス対策としては、上記以外にも、以下のことにこまめに努めています。

フェイスシールドの着用

・口腔の清潔保持(うがい、歯みがき、舌みがき)

・スマホ、ペン等の携帯品の消毒

・PCキーボードの消毒

・車両ハンドルの消毒 等々・・・

 

脊椎椎体骨折(圧迫骨折)(胸椎/腰椎)

●脊椎椎体骨折(圧迫骨折)のお客様の声はこちらをご覧下さい。

 他にも、椎体骨折の方々からのアンケートをお客様の声ページに載せています。

 

症例1:82歳 女性 背中から腰の痛み

 

症例2:74歳 女性 腰椎椎体骨折(圧迫骨折)後の腰痛および下腹部痛

 

症例3:72歳 男性 脊椎椎体骨折(圧迫骨折)による背部痛

 

以下のような、お客様の声のアンケート集も作成しています。

ホームページ閲覧に慣れていない方がおられましたら、こちらを印刷してお見せください。

ダウンロード
椎体骨折・狭窄症の腰殿痛に対する鍼 施術後アンケート集 改訂4.pdf
PDFファイル 1.8 MB

(●脊椎(胸椎・腰椎)椎体骨折(圧迫骨折)って、どんなこと?

 

背骨(脊椎)が外力を受けてタテにつぶれることが椎体骨折(圧迫骨折)です。

 

魚の背骨をイメージしてみて下さい。

小さな円筒形の骨(椎骨)がいくつも連なって、棒のような背骨(脊椎)をかたち作っていますね。

  

 

 

強く尻もちをついたり、交通事故などで背骨(脊椎)にタテ方向に強い力が加わり、いずれかの椎骨に力が集中すると、その椎骨がつぶれてしまいます。

 

 

  

それが、椎体骨折(圧迫骨折)です。

  

この傷害は、閉経後の女性に多くみられます。

なぜかというと、閉経後は女性ホルモンの分泌が減少します。

 

女性ホルモンは骨を養う作用もあるため、骨がスカスカになってくるのです。

(骨粗鬆症・骨粗しょう症)

 

 

 

そのため、骨が強かったときにはありえないような、せきやくしゃみ、軽い尻もち、軽い転倒、程度のことでも椎体骨折(圧迫骨折)が生じてしまうのです。

 

 

 

この痛みは慢性化しやすいものです。

 

また、椎体骨折(圧迫骨折)を生じると、他の椎骨も椎体骨折(圧迫骨折)を生じやすいということも報告されています。

 

 

●高齢者の椎体骨折(圧迫骨折)の整形外科的治療法


受傷後から約1ヶ月の間は、硬性コルセットを装着して固定、安静に努めることが必要です。


骨折部は不安定で、容易に変形しますので、特に注意が必要です。

 


つぶれた椎骨が元の形に戻ることはありませんが、それ以上につぶれるのを防ぎ、つぶれた部分がくっつく(癒合)のを促すには、やはり固定、安静が重要です。

 


お歳を召された方の場合、この時期は入院となることが多いようです。


また、状態によっては、手術によってつぶれた椎骨に骨セメントを注入する(BKP)方法なども行われます。

 

 

強い痛みは徐々に癒えてきますが、この傷害が生じる背景には骨粗しょう症が潜んでいます。

 

そのため、痛み止め(鎮痛剤)や湿布(経皮鎮痛消炎剤)とともに、骨粗しょう症改善のための処方がなされます。

     

痛みがすこし軽くなったからと言って、自己判断での中断はお勧めできません。

 

 

なお、私見ではありますが、痛み止めが合わずお腹が荒れる、という方もいます。

 

そのような方々には、鍼灸マッサージを試してみることをぜひお勧めします。

  

●高齢者の椎体骨折(圧迫骨折)のリハビリ

骨粗しょう症改善のための処方とともに、重要なのがリハビリです。

 

腹筋・背筋をはじめとするストレッチや筋力トレーニング、日常生活のリスクを減らすための歩行訓練など、

退院後も回復状態に応じて行われたり、自主メニューを渡されたりします。

 

私見ではありますが、痛みが続いていると、なかなか積極的なリハビリが行えない場合も少なくないようです。

  

 

 

このような場合にもぜひお勧めしたいことの一つが鍼灸です。

 

痛みをやわらげることにより、積極的なリハビリが行いやすくなります。

 

 

●椎体骨折(圧迫骨折)の受傷後、強い痛みが持続してしまうケースも

椎体骨折(圧迫骨折)を生じた椎骨は、しだいにくっついて(癒合)いきます。

 

 

しかし、骨の状態などによっては、つぶれた部分がくっつかないままになってしまう(骨癒合不全・偽関節)こともあります。

 

 

この場合は椎体骨折(圧迫骨折)の周辺が常に不安定となり、体動時には強い痛みが常に伴うような状態が続きます。

(以下の動画もご参照頂けましたら幸いです。)

 

 

 

私見ですが、このような例では、残念ながら鍼灸マッサージによる緩和はあまり期待できません。

 

 

●椎体骨折(圧迫骨折)の痛みに対し、鍼灸マッサージに期待できること

 

残念ながら、椎体骨折(圧迫骨折)そのものを治すことは鍼灸マッサージにはできません。

 

ただ、私見ではありますが、椎体骨折(圧迫骨折)によって生じている、周辺の筋肉の緊張を緩めたり、脳や脊髄で痛みの情報を抑制(内因性鎮痛)することにより、痛みをやわらげることは期待できます(※1、2)。

 

症例1:82歳 女性 背中から腰の痛み

 

症例2:74歳 女性 腰椎椎体骨折(圧迫骨折)後の腰痛および下腹部痛

 

症例3:72歳 男性 脊椎椎体骨折(圧迫骨折)による背部痛

 

 

●参考文献:

※1 (骨粗鬆症の痛みに対する鍼灸(脊椎圧迫骨折を生じた方を対象とした比較研究))

Effects of acupuncture on quality of life and pain in patients with osteoporosis-a pilot randomized controlled trial.

Schiller J, Korallus C, Bethge M, Karst M, Schmalhofer ML, Gutenbrunner C, Fink MG.   Arch Osteoporos. 2016 Dec;11(1):34. Epub 2016 Oct 20.

 

※2 脊椎圧迫骨折に対する鍼治療

今田 開久 , 清野 充典 日本東洋醫學雜誌 54(別冊), S132, 2003-04